原田酒造場の酒蔵を拝見する
全国でも珍しい「花酵母」を使用した醸造

2013年、「酒蔵めぐり」最後の6軒目となる原田酒造場さんに行ってきました!上三之町、舩坂酒造さんの向かいにあります。

この日は雪がちらつく天気でしたが、たくさんの観光客が訪れていました。
晴天よりも雪が降っていたほうが、高山らしい酒蔵の雰囲気を味わえるような気がしました。

写真では隠れていますが、右手奥にお米を蒸すスペースがあります。大型機械も導入されていて、作業の効率化を図っているとのこと。
現在5名の蔵人にて冬季醸造を基本に造っていらっしゃいます。杜氏をはじめ、蔵人全員が飛騨人なんだそうです。

こちらの蔵の2階で米麹、酒母が造られます。発酵を促すために2階は30度に管理されているとのこと。
1階にはできたお酒を貯蔵するタンクがずらりと並びます。1階は低温での保管のため5度に管理されているようです。
天井沿いにある筒(エアシューター)によって、蒸されたお米が蔵の2階に運ばれるのですね。

原田酒造さんでは、酒造りに「花酵母」を使っています。「花酵母」を使っている蔵元は、全国で30カ所のみと非常に珍しいのだとか。
原田酒造さんは、高山で唯一「花酵母」を使用する酒蔵なのです。
「花酵母」とは、天然の花から分離した野生酵母のこと。現在10種類以上の存在が確認されています。
こちらで使用しているのは、アベリア・ベゴニア・なでしこ・蔓薔薇・日日草の5種類。通常の清酒酵母よりも香りが豊かになるそうです。
花酵母を使用した銘柄一覧を見ると、すべての香りと味わいを体験したくなってきますね〜
僕のような地元の人間でも、酒蔵めぐりをすることで、このような新たな発見に出会えてワクワクます(^o^)

こちらは、他の酒蔵でもあった醪(もろみ)を絞る機械ですね。空の瓶が横にたくさん積まれていました。

代表銘柄である「山車」ができるまでの行程です。絞りたての生酒以外は、濾過、加水、熱処理を経て、長期保存ができる状態に持っていくのです。
商品化までに手間暇かけて造られていることが分かります。

案内終了後には、しぼりたて生酒と酒粕を焼いたものが振る舞われました。
生酒は香り豊かで、絞りたての白ワインを思わせるようなフルーティーな喉ごし。この時期にしか味わえない貴重なお酒です。

酒粕はお店の方が、炭火でじっくり焼いてくれていました。囲炉裏があるなんて、風情があっていいですよね〜
砂糖醤油につけていただくと、お酒の風味を強く感じてとてもおいしいです!自宅でもできるので、今度試してみようと思います。

店内にはイートインコーナーが設けられています。飛騨牛まん、甘酒、お酒のチーズケーキなどをいただくことができます。

今回はぜんざい(450円)を注文してみました。中には栗の甘露煮が入っていました。
冷えた体に染み渡って、体がほっこりと暖まりました。

銘酒「山車」を使ったゼリーです。これは珍しい!甘さ控えめで、大人の味だと想像できます。1個300円とお手頃価格です。

こちらも銘酒「山車」を使ったスイーツ、「地酒まんじゅう」と「地酒チーズケーキバー」です。試食をさせてもらいましたが、ほどよいコクと甘さ加減で、とてもおいしかったです。
イートインコーナーでも食べられますから、訪れた際にぜひ試してみて下さいね。

店内には代表銘柄が勢揃い。和リキュールの「にごり梅」「あらごし林檎」「白桃の露」など女性でも気軽に楽しめるお酒もあります。
ご友人へのお土産に、自宅用に、ピンときた1本を選んでみて下さいね(^_^)/ 日本酒の可能性を感じて頂けると思います。
お店の方に自分の好みを伝えて、理想的なお酒を選ぶことをオススメします。
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