平瀬酒造の酒蔵を拝見する
高山で一番規模が大きな酒蔵(2015年1月18日追記)

1/16(金)からスタートした2015年の「酒蔵めぐり」1件目となる平瀬酒造さんに行ってきました。1/17(土)だったので、多くの観光客の方で賑わっていましたよ。
待っている間に甘酒が振舞われるので、冷えた身体がホッコリと温まります。

長年使い込んでいる機械の数々。高山で一番規模の大きな酒蔵というだけあって、大規模な機械や配管が見られました。

酒造り専用「酒米」の異なる精米歩合のお米を見せていただきました。玄米から90%、80%、60%、50%となるに従って、米粒が小さくなっていく。大吟醸酒の値段が高いのは、酒米を多く削るため、多くのお米が必要になるためです。
お米を削れば削るほど、雑味のないクリアな日本酒に仕上がる。日本酒造りで重要なポイントと言えるでしょう。

このように、日本酒造りの工程が写真で解説されているので、説明だけ聞くよりもイメージがわきやすいです。いくつもの工程を経て日本酒が完成することが理解できます。
日本酒造りには「1.気候」「2.おいしいお米」「3.おいしい水」の3大要素が欠かせません。毎年10月〜3月の寒い季節に作られます。低温環境によって、酵母がゆっくり働いて上質な味に仕上がるそうです。

この緑色のものは、お酒を貯蔵するタンクです。約5800リットルの容量。これが30基ほどあるそうです。

貯蔵タンクの下は石をあてて浮かしてあります。火入れが必要になれば、下から熱する、温度を下げる必要があれば、下からすぐ冷却できるような工夫なのだとか。

最後に純米生酒の「しぼりたて」を試飲させて頂きました。生酒なので加水が一切なく、アルコール度は高め。日本酒本来の味わいを感じることができましたよ(^o^)
帰りに久寿玉「純米大吟醸」を買いました。お猪口をプレゼントでいただきましたよ〜家に帰ったら一杯やるとしますか。
久寿玉をはじめ数々の銘酒を作り上げる技術

2013年、「酒蔵めぐり」3軒目となる平瀬酒造さんに行ってきました!まちの博物館の側、えび坂の上り口のところにあります。
「久寿玉(くすだま)」の黄金色の文字が老舗の風格を感じさせます。

大正元年(1912年)、写真奥に見える文庫蔵、そして仕込蔵以外は全焼という災難に見舞われます。
翌年には12代目当主が過労により急死するなど、不幸が続きました。このような苦難を乗り越え、現在があります。
平瀬酒造さんは飛騨で最も歴史が古く、規模の大きな酒蔵だそうです。

これは生酒を保管する冷蔵庫でしょうか。複数の冷蔵庫が設置されていて、種類別に分かれていました。

飛騨で最も規模の大きな酒蔵のため、現在は製造過程のほとんどが機械化されているとのことでした。
800kgのお米を一気に蒸し上げるための大きな機械など、何台も設置されていました。
120℃の高温スチームを使うと、800kgのお米が約30分一気に蒸し上がるとのことですから、機械化の恩恵ですね〜

所々にお酒の製造工程が写真付きで解説されています。
一部の吟醸酒では機械化が難しいため、今でも人手を使って丹念に造られているとのこと。

お酒造りの原料として重要なお米。兵庫県原産の「山田錦」と、飛騨地方原産の「ひだほまれ」が使用されています。これらは酒造好適米と呼ばれます。
大吟醸になるとお米の5割以上は削られて、真ん中の部分のみ使われます。
お米の真ん中には良質なタンパク質が凝縮されており、発酵の過程で洗練された味を出すことができる。
吟醸酒は原料米を多く削らなければいけないので、どうしても小量しかできません。また製造に人手が多くかかるため、必然的に値段も上がるのがうなずけます。

こちらは米糠ですね。糠漬けなどお漬け物でよく使われますし、畑にまけば良質な肥料にもなります。
削ったお米は「みたらし団子」「五平餅」などの材料になりますし、お米は全ての部分が有効活用されているわけですね。日本人が培ってきた知恵だと感心します。

ちょっと見にくいですが、緑色の大きなタンクがたくさん並べられています。中には1万リットル以上の容量のタンクまであります。
できたお酒を保管するためのものだそうです。
平瀬酒造さんの試飲では、久寿玉の生酒をいただくことができました!生酒は非常に珍しいんだそうです。
できたての新酒で、アルコールは18度。甘みとまろやかさがあって、とても好みの味わいでした。
「ちょっと辛めね」という方もみえたので、感じ方は人それぞれなのでしょう。

玄関を入ってすぐを見上げると、網の目のように張り巡らされた梁。これだけ立派なものはなかなかお目にかかれません。

大正ロマンを感じさせる天井の造り。照明も素敵です。

規模が大きい酒蔵ですから、お酒の銘柄も種類が豊富です。
「季節のお酒」「吟醸酒」「純米酒」「本醸造」など、お好みに合わせて選択できるところが魅力ですね。
実はこちらでは梅酒も造っていまして、僕はよく購入します。甘さ控えめで、とてもすっきりと飲めるんです。
すぐに売り切れになってしまうほど、梅酒は人気商品です。
飛騨高山観光の記念として、ぜひお気に入りの銘柄を見つけて下さい!
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