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川尻酒造場の酒蔵を拝見する

飛騨で唯一、個人経営の蔵元

川尻酒造場の入り口

2013年、「酒蔵めぐり」の一発目を飾る川尻酒造場さんに行ってきました!

晴れ間がのぞいた午後から行ってみたのですが、観光客の方も「ここだ、ここだ」と言いながら続々と入店していました。

入り口の陳列棚

ひだ正宗を始めとする古酒銘柄

入り口を入った正面には、川尻酒造さんの代表銘柄が並んでいます。日本酒だけでなく、梅酒が数種類ありました。

一般の流通にはのっていないため、普段は絶対にお目にかかれない貴重な古酒が揃っているのも魅力の一つですね。

川尻酒造さんは江戸末期、天保10年(1839年)創業。熟成古酒専門の酒蔵ということで、飛騨で唯一、個人経営の蔵元です。

現在は7代目がお酒造りに励んでいらっしゃるそうです。

酒蔵巡りの様子

早速、酒蔵ガイドの方に酒造りの現場を案内していただきました。中はこじんまりとしていて、5分おきに案内してもらえます。

酒母を仕込む蔵からガイドスタート

最初に案内していただいたのは蔵の中です。お酒の元となる「酒母」を仕込み終わり、木樽で発酵させている最中でした。

蔵の中は通常4℃くらいに保たれているそうです。ただ最近は2℃くらいに下がっていました。

そのため蔵の中ではストーブが焚かれ、温度を上げていました。2度まで下がると、少し発酵の進み具合が遅くなるとのこと。

「酒母」にとってはわずかな温度変化でも、大きな違いが出てくるのです。生き物ですから、繊細なのでしょう。

発酵が完了したお酒を絞る場所

次に発酵が完了したお酒を絞る場所を見せてもらいました。

麻(?)の袋に発酵したお酒を移し替え、大きな木の容器に積んでおく。すると自然にお酒がしみ出してくる仕組みになっているようです。賢いですね〜

2日ほどかけて麻袋の中のお酒を絞り出すそうです。最後は上から機械で圧力をかけて終了とのこと。

袋の中に残っているのが、いわゆる「酒粕」なんですね。これから小分けされて、スーパーなどで売られていくのでしょう。

この酒粕を使った甘酒が、1杯100円で提供されていたので、案内終了後にいただきました。

お米を炊く巨大なお釜

川尻酒造さんは、唯一自分たちで精米も行っているそうです。「ひだほまれ」という酒造り専用のお米を使い、7割まで削って仕込み用として使用するとのこと。

削りだした3割の部分は、「みたらし団子」や「塩せんべい」などの材料として活用されていきます。

奥の大きな釜で600kgものお米を一度に炊くことができるそうです。炊けたお米を移し替える作業は、かなりの重労働でしょうね〜

上を見上げると立派な梁があった

終了後には、待ちに待った試飲タイム!今回は2005年ものの「ひだ正宗」をいただくことができました。

のどごしはスッキリ、後味にキリリとした辛さがやってきます。辛口好きの僕はとてもおいしくいただけました(^o^)

長期熟成することにより、お酒の中の糖分が分解されて甘みが減っていく。そして辛口タイプのお酒ができあがります。

絞りたての生酒は、アルコール度数20%ほどだとか。この生酒に水を加えて加熱処理すると、常温保存可能な僕らがよく飲む12%〜15%のお酒になります。

生酒はフレッシュな甘みと風味があっておいしいですが、長期熟成させた古酒にはキリリとしてのどごしがあって、捨てがたいです。

辛口好きの玄人には、川尻酒造さんの古酒をオススメします!飲み飽きることなく、どんな料理にも合わせやすいと思いますよ〜

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あなたは今、「川尻酒造場」にいます。


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